上川養鱒場 ( かみかわようますじょう ) の日記
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上川養鱒場たより 1月 8日 朝
2020.01.08
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営業が終わり後かたずけをしていると、3人の外国人が入ってきた。
「終わっている」と声をかけると「釣りはできるか?」と言ってきた。
私が「釣った魚は全部買ってもらう。料理はできない」と伝える。
分かってもらった。
彼らの日本語はしっかりしている。
私の言葉も理解できる。
私が「どこから来た」と問うと「ネパール」と答えた。
それで私から「ジャパニーズ サーモンを知っているか?」と聞くと、
「知っている」と言う。
私はその言葉を聞いて嬉しくなった。
日本に来てくれた三名のネパール人が「ジャパニーズ サーモン」を知っている。
ネパールで「ジャパニーズ サーモン」が広く知られている証だから。
ジャパニーズ サーモンはネパールの現地の呼び方、
日本では虹鱒 トラウトサーモンと一緒の魚なのだ。
日本人が虹鱒をネパールに持ち込み、養殖技術を現地の人に教え、
普及する切っ掛けを作った。
ネパールでは日本人に尊敬と感謝をこめ「ジャパニーズ サーモン」と呼んでいる。
虹鱒の養殖に携わる者として、嬉しいかぎりである。
